日本のヘアドネーション団体(毛髪の送り先)はどこ?

日本で ヘアドネーション活動の寄付を募っている団体 は、主に3団体あります。

髪の毛の寄付に対して、髪の長さや状態など団体ごとに少しずつ条件が違います。
せっかく寄付した髪の毛が条件に合わず破棄となった!とならないよう、髪の毛の条件について団体ごとに調べてみました。

その他、ヘアドネーションに対して賛同しているサロン(美容室)数や髪を送った際の受領証等の有無、寄付金について、またウィッグを受取る子供達に対する条件や費用に関して等もまとめてます。

どこの団体に髪の毛を寄付しようかと迷っている方は、比較しながらチェックできます。

 

ヘアドネーション活動団体についてのお願い

ヘアドネーション団体については、記事掲載時点での情報になります(2019年2月)。
条件や対応については常に変更になる場合がありますので、必ず公式サイトで最新情報をご確認の上ご利用下さい。

 

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Japan Hair Donation & Charity(JHD&C・ジャーダック)

Japan Hair Donation & Charity(JHD&C・ジャーダック)について
【公式サイト】 https://www.jhdac.org/

 

JHD&C とは?

JHD&C(ジャーダック)は、2人の美容師がアメリカで機能しているヘアドネーションの仕組みを参考に、社会貢献活動として開始した団体です。
2009年からNPO法人(特定非営利活動法人)として活動しています。
 ※ NPO法人=都道府県、又は指定都市の認証を受けて設立した、営利を目的としない組織

JHD&Cから提供されるウィッグは、パートナーの1社であるウィッグメーカー(株)アデランスのタイ工場で製作されています。

またオリジナルウィッグに必要な頭の型を取る作業(メジャーメント)やお渡しできる場として、(株)アデランスは全国160店舗を超えるレディスサロン会場も提供しています。

 

JHD&C 送る髪の毛の条件について

髪の毛の長さ
31㎝以上の長さが必要です。
但し31㎝未満の場合でも、ウィッグ製作費の一部となるよう転売することで役立てているそうです。
髪の毛の状態
カラーやパーマ、ブリーチヘア、くせ毛、グレイヘア(白髪)の髪の毛も受け付けています。
軽く引っ張っただけで切れてしまうほどのダメージがなければ、年齢や国籍、性別、髪色、髪質は問わないとのこと。
その他の条件
髪の毛が完全に乾いていること。
カットした髪がほどけないようゴム等でしっかり束ねていること。

 

JHD&C 毛髪寄付者への対応について

賛同サロン数
3,500店以上
受領証
希望者には、はがきサイズの受領証を発行してもらえます。
但し受領証の送り先を記入した返信用封筒(切手貼付済)を毛髪に同封する必要があります。
ボランティア証明書
発行していません。受領証の発送をもって、証明に返させていただくそうです。
寄付金
寄付金の支援を受け付けています。
クレジットカードなら500円からの寄付が可能、また銀行振り込みも受け付けています。
寄付金の領収書は、PDF形式で発行してもらえます。

 

JHD&C ウィッグ希望者への対応について

申込み年齢
18歳以下の方なら何度でも申込みが可能とのこと。
申込み条件
特になし。
頭の型取りは、ご希望のレディースアデランスサロン会場(全国160店舗以上)で採寸となります。
体調に応じて、ご自宅や入院中の病院にお伺いすることも可能だそうです。
 ※ レディースアデランス店舗検索(https://www.aderans.co.jp/salon/ladies/
費用
完全無償提供。
ウィッグのタイプ
医療用のフルウィッグ。
完成したウィッグのカット
賛同サロンでは、初回のスタイルカット・フィッテイングカットが無料です。

 

関連・参考サイト

  • 内閣府NPOホームページ(https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/113003098)
  • アデランス 社会・地域貢献 (https://www.aderans.co.jp/corporate/csr/3_comm.html)

 

NPO法人HERO(ヒーロー) ヘアドネーションプロジェクト

NPO法人HERO(ヒーロー) ヘアドネーションプロジェクトについて
【公式サイト】 https://hairdonation.hero.or.jp/

 

NPO法人HERO とは?

東日本大震災による被災地の保育園や幼稚園、仮設住宅などへ無償でヒーローショーをお届けすることにより、子供達の心のケアを図っていくことを目的として、2011年より活動しているNPO法人(特定非営利活動法人)です。
 ※ NPO法人=都道府県、又は指定都市の認証を受けて設立した、営利を目的としない組織

その後メンバーの一人が重い癌を発病し入院したことをきっかけに、2016年よりヘアドネーション活動にも取り組んでいます。

ヘアドネーション活動は、髪の毛の寄付、ウィッグの提供共に全国区に対応しています。

 

NPO法人HERO 送る髪の毛の条件について

髪の毛の長さ
31㎝以上の長さが必要です。
髪の毛の状態
カラーやパーマ、ブリーチヘア、くせ毛、グレイヘア(白髪)の髪の毛も受け付けています。
軽く引っ張っただけで切れてしまうほどのダメージがなければ、年齢や性別も問わないそうです。
その他の条件
髪の毛が完全に乾いていること。
カットした髪がほどけないようゴム等でしっかり束ねていること。

 

NPO法人HERO 毛髪寄付者への対応について

賛同サロン数
200店以上
受取証
希望者へは社印を押印した受取証を発行してもらえます。
但し返信用封筒同封の上お申し込みが必要です。
ボランティア証明書
記載なし。
 ※ 受取証が証明の代わりとなる可能性もあるため、希望者は受取証の発行をおすすめします。
寄付金
寄付金の支援を受け付けています。
金額は自由、銀行振込・現金書留・事務所への直接持込みに対応しています。
領収書は 「領収書希望」 のお申し付け後、必要事項を確認の上発行してもらえます。
ヒーローキャラクターの公式ショップでは、1口500円よりクレジットカードでのお申し込みが可能です。
 ※ 破牙神ライザー龍 公式ショップ(https://bakishinriser-ryu.com/)

 

NPO法人HERO ウィッグ希望者への対応について

申込み年齢
18歳以下の方ならどなたでも。
申込み条件
特になし。
頭の型取りは、スタッフが直接ウィッグ希望者のもとへお伺いし採寸を行います。
費用
完全無償提供。
ウィッグのタイプ
医療用のフルウィッグ。希望者には部分ウィッグにも対応可能とのこと。
完成したウィッグのカットについて
賛同サロンでは、スタイルカット・フィッテイングカットが無料です。

 

関連・参考サイト

  • 内閣府NPOホームページ(https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/102000691)
  • 特定非営利活動法人HERO (http://www.hero.or.jp/)
  • 破牙神ライザー龍|リュウプロジェクト公式サイト (https://ryuproject.com/)

 

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株式会社グローウィング つな髪®

株式会社グローウィング つな髪®について
【公式サイト】 http://www.organic-cotton-wig-assoc.jp/

 

つな髪® とは?

髪で繋がる社会貢献活動と医療用ウィッグの認知を目的として、女性用の医療用ウィッグ専門店を運営している株式会社グローウィングが、2016年から活動している企業です。

つな髪®からヘアドネーション活動として提供されるウィッグは、医療用ウィッグの品質向上を目指すという経営理念のもと製作され、また様々な受賞歴もある専門店のウィッグと同タイプのものになります。

ヘアドネーションでは基本的に髪の毛31㎝以上の長さが必要ですが、髪の毛の長さが15㎝以上から寄付できると人気が広がってきています。

 

つな髪® 送る髪の毛の条件について

髪の毛の長さ
15㎝以上の長さで寄付が可能です。
但し31㎝未満の髪は、髪の毛付インナーキャップウィッグ(帽子を被って使用するタイプのウィッグ)に使用されます。
髪の毛の状態
ヘアカラーや白髪交じりの髪も受け付けています。
但し パーマ、天然パーマ、くせが強い髪質、縮毛矯正、ブリーチ、白髪のみの髪の毛 や、軽く引っ張っただけで切れてしまう髪の毛は 寄付を受付けていません
年齢や性別、国籍は問わないそうです。
その他の条件
髪の毛が完全に乾いていること。
カットした髪がほどけないようゴム等でしっかり束ねていること。

 

つな髪® 毛髪寄付者への対応について

賛同サロン数
500店以上
認定証
希望者には髪を寄付した証明として、後日認定証を郵送してもらえます。
ボランティア証明書
記載なし。
 ※ 認定証が証明の代わりとなる可能性もあるため、希望者は認定証の発行をおすすめします。
寄付金
寄付金の支援は受付けていません。

 

つな髪® ウィッグ希望者への対応について

申込み年齢
つな髪®に初めて申込みされる高校生以下のお子様。
申込み条件
・ 申込み時に、顔写真と症状確認できる写真、中高生の場合は学生証の写真も添付する必要があります。
・ フルウィッグ、部分ウィッグ希望者は、頭の型取りが必要となるためワンステップサロン(直営店)に来店できる方のみとなります。
 ※ ワンステップサロンは全国に18店舗のみとなるようです。サロンの一覧はこちら(https://www.glowing.jp/salon
費用
ウィッグは無償提供されます。
但しウィッグカット代、ウィッグ郵送代など一部費用がかかります。
ウィッグのタイプ
4タイプから選べますが、男の子は部分ウィッグのみに対応しているようです。
(医療用フルウィッグ、医療用部分ウィッグ、SS~Mサイズから選べるセミオーダーウィッグ、髪の毛付きインナーキャップ)。
完成したウィッグのカットについて
ワンステップサロン(直営店)にて有料でスタイルカット・フィッテイングカットが可能です。
 ※ サロンの一覧は上記の 「申込み条件」 内よりご確認下さい

 

関連・参考サイト

  • 株式会社グローウィング(http://www.glowing-wig.co.jp/)
  • 女性医療用ウィッグ専門店 ワンステップ (https://www.glowing.jp/)
  • ひょうごクリエイティブビジネスグランプリ2016(https://web.pref.hyogo.lg.jp/sr10/hcbgp/2016.html)
  • 第11回キッズデザイン賞(http://www.kidsdesignaward.jp/search/detail_171001)

 

ヘアドネーション団体(送り先)についてまとめ

  • 日本でヘアドネーション寄付を募っているのは主に3団体
  • NPO法人団体は髪の毛が31㎝以上なら激しく痛んでいない限りどんな髪でもOK
  • 髪の毛の長さが15㎝以上でOKの企業もある
  • 髪の毛の寄付は年齢や性別、国籍を問わない
  • 髪の毛を受け取った証に受領書や認定証を発行してもらえる
  • NPO法人団体は子供たちに完全無償でウィッグ提供ができるよう活動している
  • NPO法人団体は髪の毛以外に寄付金・支援金も受け付けている